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「昔のノルさんってドラゴン倒したり邪神倒したりしてたみたいですけど…やっぱり強いんですね」
レサイアがそう言うとミコはクスクスと笑いながら否定した。
今はある理由から本来の力を発揮できないでいるため旅をしていた頃と比べれると弱くなっていると説明してくれた。
「そんな事、弱くなっているなんて」
今までの戦いを思い返すとそんな事無いのではと思いながらレサイアは疑問に思う。
「魔力焼けのせいだ」
そうノルが言うと魔力を通す回路が焼け爛れて無理をすれば痛いはず。
そんな状態で戦っていたなんてと驚いてしまう。
「レサイア、明日はミコの国へ行く準備しておけ」
わかりました、と言うとレサイアはパタパタと奥へ行き研究室へ行く。
「それで、他には何かないのか?なんでも良い。国の周辺や何かおかしな事が起きてるとか」
ノルが聞くとミコが考え込み「1つ噂があってな。けったいな人間国に来てるらしゅうて」
そう言われるとノルはどんな奴だ?と聞くと「賞金のかけられた魔術師らしいで」
神宿りではない普通の魔術師で賞金がかけられる。
普通に悪い事をして来た人間だろう。
賞金をかけられるほど…何してきたんだか。
「今回の件と関係あるかはわからないが気に止めて置く」
厄介な相手に会うかもしれないなとノルは少し不安に思いながらお茶に口をつける。
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