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数日後、ミコの国へ行く準備が整い転移で国の入口の前まで転移すると国の入口の門番に声をかけ国の中へ入ると瓦屋根の建物や桜が咲いている。
歩く人々は着物や鎧を身に着けている。
「まるで、別世界ですね」
レサイアは驚きながら辺りを見回す。
「ミコの国は珍しい物が多いからな」
行くぞと声をかけて奥の大きな建物まで行くと城が見えてくる。
知っている造りとは違い建物ひとつだけでも珍しいのかレサイアは目を輝かせている。
「さて、これからどうするか」
手がかりがあまりないがと考えているとレサイアはみたらし団子を買って食べている。
「おい、レサイア」
少し呆れながらレサイアを見ると「美味しいですよ、ノルさん」と目を輝かせているのを見るとため息をつきながら行くぞと歩き出しギルドを見つけると中へと入った。
ここなら情報が集まるかもしれないと思い受付へ行くと「本日はどのようなご用件ですか?」そう聞かれると「ある黒い鎧武者の情報を集めている。なにかしらないか?」と聞くと少しお待ちくださいと言われ奥へ行ってしまった。
しばらくすると戻ってくると奥の部屋へ通された。
「こちらでお待ちください」と言われテーブルにはお茶が出されていた。
ソファーに座るとお茶に口を付ける。
「ノルさん、なんでこんな部屋に?」とレサイアに聞かれたが「さぁな、私もわからん」とノルが答える。
部屋の扉が開かれると男性が入って来た。
「お待たせしました」と声をかけながら年配の男だ。
ここのギルドの責任者だろうかと思っていると「ノルさんが訪ねてくださるとは思いませんでした」と頭を下げてきた。
「こちらこそ、突然訪ねてすまない。情報が欲しくて訪ねたんだ」
ノルがそう言うと男は向かい側にあるソファーにに腰を掛ける。
黒い鎧武者について聞くと男は表情を曇らせる。
「その事ですか・・・」
呟くように男が言うと黙っているとゆっくりと口を開いた。
「一人の男が死しても何かを求めて彷徨っている。それが、死霊術によるものかなのかどうかは不明です」
男の言葉にもう少し詳しく知りたいと聞くと黒い鎧武者はギルドから依頼を受けて仕事をしていた冒険者だった。
しかし、ある依頼を受けてから仲間数人と出掛けたが帰ってこなかった。
そして、ある噂が聞こえ始めた。
黒い鎧武者が墓場をうろついている。
街のはずれで見た!
森の中をうろついていた!
そんな話しを聞いたそうだ。
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