雪の思い出
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酒を飲んでいる時に、思い出話を聞きたがる女が嫌いだ。 特に、あの雪が降った日のことを思い出させるような女は。 「聞かせてよ」 ホットワインのグラスを両手ではさんで女は言う。 雪の上に、ワインよりも赤い血を吐いた。 雪は街をすべて覆っていた。 そのせいで奇妙に明るい夜だった。 鮮血の記憶は今でも色褪せてはいない。 「面白い話は何もない」 俺は女の目を見ずにそう言った。
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