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「冗談言うな」
「神様にね?会ったのよ?それでね最後の思い出が欲しいってお願いしたの」
「最後じゃないだろ?まだまだこれからだろ?」
「自分の体の事くらい分かりますよ」
そういってクスクス笑う。懐かしい笑い方だが、冗談にも程がある。
「小春」
「将吾さん。デートがしたい!」
「は?」
「デートしましょ!」
「そんな体でできると思ってるのか?たった今起きたばっかりなのに」
「一日、いいえ半日でもいいからお願い。このまま貴方と別れるのは嫌よ」
「分かった」
渋々だが妻の願いを叶えてやりたくて先生に無理を言って半日だけと言う約束をした。
何かあればすぐに帰ってきてくれと念を押され、早速明後日出かけることにした。
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