雷鳴よ、俺に轟け

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その後。 手当てをしながら、シュネーに話を聞く俺。 ヘリオというのは、どうやらシュネーの恋人らしい。 2人は将来を約束していたのだが、勇者であったヘリオは、仲間と魔王を倒す旅に出たままとうとう戻らず――後日、唯一生き残った仲間が剣だけを届けてくれたそうだ。 曰く、 「彼は魔王の業火に焼かれて、骨すら残らなかった」 らしい。 剣が無事だったのは、この剣が魔法に強い聖剣だったから、なのだとか。 と、そこまで話すと、シュネーは俺に、ヘリオの写真を見せてくれる。 そこで俺は、先程剣を握った瞬間、頭の中にこの世界での記憶が蘇った――真の意味を理解した。 何故なら、その写真に写るヘリオは俺そっくり――いや、俺そのものだったのだ。
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