雷鳴よ、俺に轟け

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その後。 シュネーからエーデルシュタイン帝国について詳しく説明を聞く俺。 何でもこの帝国は、強大で残酷な魔王と、魔王が率いる魔族ってのに日々平和を脅かされているらしい。 で、この国の聖職者の青年であるシュネーが、王様に頼まれて勇者の召喚ってのをやったそうなのだ。 その結果、召喚されたのが『俺』、である。 (そんな、最近流行りのラノベみたいな話、信じられるかよ) どうせ、バンドのメンバーかスタッフが考えたドッキリかなんかだろ。 俺は、あまりに手の込んだ悪戯に辟易しながら、外に繋がる木のドアを開ける。 瞬間、目の前に広がる深そうな森。 しかも、空では龍が悠々と飛び回り、地面では謎のゲル状の生命体が楽しそうに飛び跳ねているではないか。 それらを見た瞬間、俺は、認めたくはないが自分が異世界に召喚されてしまったのは事実なのだと心から理解した。
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