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「……」
新島は真顔に戻ると、舞帆の顔をじっくりと観察する。
手に取った下地を塗り、先程使ったものとは違うチューブのファンデーションを取り出した。
メーカーが違うピンクのアイシャドウを三種類フタを開けて、舞帆の顔と見比べる。
リップはリキッドタイプを5本ほど出す。同じように見比べて、決めた色を筆に取り、彼女の唇をなぞった。
——目の前で私の顔を触っているのは、チャイナドレスの美人なお姉さんなのに。
すごく、「新島くん」に見える。
さっきより、もっと。
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