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序章
乙女、管原舞帆はその辺に自転車をとめて学校帰りの河川敷で腐っていた。そして悔いていた。中学時代、中途半端に成績が良かったが為に県下一の進学校に入学してしまった己れを。
——あぁ、このまま川に流しちゃおっかな。
彼女は鞄から、本日帰ってきた定期テスト達を取り出す。現国56、数学32、日本史48、どれも
クラスの平均点を下回っていた。
母親の怒鳴り声が彼女の脳内をこだまする。「こんな成績でどこの大学に行くのよ!」と。
——言ってないぜ? 大学行きたいなんて。あと入れる大学あるぜ? 欲を言わなければな。
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