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「ねぇ、隣のおねーさん、チャイナドレスの。めっちゃキレイ」
「ってか色気ヤバい」
女子二人の全然潜んでないひそひそ話が聞こえ、舞帆の背筋がシャキッと伸びる。
——まるで、爆弾抱えて歩いてるみたい。
みちょりんは同級生に顔を向けると、柔らかく微笑した。
——いやいや何してんのバレるって!
「堂々としてた方が案外良いかなって」
みちょりんが女の声で呟くと、舞帆が気まずそうに目を背ける。
「管原さんなら考えてることすぐわかるよ」
みちょりんは舞帆を見ながら女声で忍び笑いした。さっきとは立場が逆転している。
——なんかむかつくなぁ!
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