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「あ、クローゼットにあるので此方にどうぞ。」
レオンの寝室のクローゼットの前に案内する。
開けるとスーツやネクタイ、小物等、きれいに
整頓されていた。
ライトブルーのシルクのストールを取り出すと
「これなんか、どうですか?」
とアレクサンドラに聞いた。
「うん、きれいな色だ、ね…?」
彼女は一旦、ストールに視線を落としたものの、レオンの後方をじぃぃ…っと見た。
「サーシャ様…?」
「!?」
レオンは息を吸い込んでハッとすると、ベッドまですっ飛んで行き、ソレを布団の中に押し込んだ。
「あの!これは…!」
真っ赤になって、アワアワと説明しようとする彼に
「別に隠さなくてもいいじゃん?でっかいクマちゃん♪」
笑顔でアレクサンドラはトドメを刺した。
レオンは頭を抱えると、そこから動けなくなった。
構わず布団から引きずりだすと、
「わはは~、デッカイ、モフモフ~」
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