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抱っこして遊ぶアレクサンドラ。
「あ、レオンの匂いがする。」
彼女の言葉にばっ、と顔を上げると、彼女からクマのぬいぐるみを取り上げた。
「え、ちょ、レオン?」
「何で…本人が居るのに、クマなんか抱っこしてるんですか、」
「…へ??」
突然の事にフリーズしていると、
「…えと、レオンも抱っこして、欲しかったのかな…?」
と聞いてみると不貞腐れた顔を背け、おずおずと彼女に向かって腕を広げた。
(うふほほぅ、どうしよう。彼氏がカワイ過ぎて悶死する♡)
「はい、はい。しょうがないなぁ?」
アレクサンドラは彼をハグすると、背中を軽くナデナデした。
「このクマは、僕が小さい頃に祖母が作ってくれた物なんです。」
「そうなん?じゃ、大事にしないとな。」
「え?大の男がクマのぬいぐるみとか、気持ち悪いとか、」
「うん?気持ち悪いって思ったらいいのか?」
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