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「違います!そうじゃなくて…」
レオンが少し身体を離すと、アレクサンドラはにこりと微笑み
「私の彼は乙女で可愛いなぁって思ったのと、クマにジェラって抱っこせがむのって、地団駄を踏みそうな位可愛いって思ったのは内緒にしといた方がいい?」
と話した。
レオンは真っ赤になって、彼女の肩口に顔をうずめると
「言っちゃったら内緒にならないじゃ、ないですか…」
と消え入る様な声で言う。
アレキサンドラは笑いながら
「そろそろ行こうか?両親とも待ちかねているだろうから。」
彼の背中を撫でた。
バーヒェンバッヒャー公爵邸
「旦那様、奥様。お嬢様の車が着いたようです。」
執事のヨハネスが声をかけると、ソファで寛いでいた彼らは立ち上がり
「では、出迎えに行くとするか。」
と玄関ホールに向かった。
仲良く手を繋いだアレクサンドラとレオンが歩いて来る。
エリアスはニコーッと笑い
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