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応接間
「仕事の方は忙しいのかね?」
エリアスがレオンに聞くと
「やっと通常に戻った感じです。」
穏やかに笑って返事を返した。
「陛下の生誕祭時は見てられなかったがな、」
アレクサンドラは、焼菓子をまふまふと食しながら言う。
「え?どういう事だ?」
エリアスが聞くと
「忙し過ぎて、昼休憩も儘ならない程でした。レオノーレ様が心配なさって強制的に取らせましたが。」
アレクサンドラが説明した。
「それは…大変だったの。」
エリアスはレオンを気の毒そうに見ると、彼は曖昧に笑って返した。
「以前から気にはなっていたんだが、執事長1人で采配するのは大変だろうと思ってはいたんですが」
「サーシャ様?」
「彼をサポートする役職を設けたらいいのにと常々考えてまして、申請するとしたら陛下に直々にした方が良いですかね、父上?」
「ヴィルヘルム様か、シャルロッテ様が先だろう?」
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