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「レオン様は先々お嬢様の旦那様になられるお方。侍女(メイド)に軽々しく頭を下げてはなりません。」
ミアは毅然としてレオンに対して言う。
「私共はそのつもりで接するつもりでございます。」
ミラとミアはレオンに深々とお辞儀した。
困惑する彼はアレクサンドラの方を見る。
「うん、そうだな。今から慣れた方が良い。」
彼女は笑い、レオンの手を引くとソファに座らせた。
「ミラ、お茶を。ミアはヨハネスに、おばあ様の写真があるか聞いてくれ。」
『はい。』
アレクサンドラはノートPCとUSBメモリを手にレオンの横に腰かけた。
「さて、いつ頃から見たいんだ?」
PCを立ち上げながら彼女が聞くと
「そりゃあ、赤ちゃんの頃からに決まってるじゃないですか、」
ワクワクしながらレオンは返事をした。
「はぁ、やだなぁ。小恥ずかしい…あ、じゃあ今度レオンの写真も見せてよ。」
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