53人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー、侯爵様がどう転んでもイケメンなの解ります。」
「叔母上、フリードリヒの母上な。父上と同じ顔をしてるぞ。笑える位」
「コンコン」
ドアがノックされ、ミラが開けるとヨハネスとミアがアルバムを持って立っていた。
「失礼致します。写真をお持ちしました。」
「あ、こっち。テーブルの上置いてくれ。」
「かしこまりました。」
「さて、」
とアレクサンドラは、多少色褪せたブルーベルベットの背表紙で作られた、薄いアルバムを手にした。
「え?これ…」
「サーシャ様?」
「おじい様とおばあ様の結婚式の写真だ。」
と言うと、広げてレオンにも見せた。
「うわあぁ、おばあ様綺麗ですね。おじい様カッコいい…」
レオンが見惚れている先には、純白のドレスに身を包んだ美しいヴィクトーリアと黒いタキシードを着た、長身の祖父アレクセイがいた。
「おじい様モデルか何かですか?」
最初のコメントを投稿しよう!