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ミラとミアがもだもだしながら思わず口から出た。
「いつもニコニコして、怒られた記憶が、…あ、一回だけあったわ」
何?何?と皆、アレクサンドラに寄る。
「小等部の頃だっけな。木登りして落っこちて、」
『へぇっ!?』
皆ゾッとして彼女を見る。
「まだ若かったじいに、スライディングキャッチされて無傷だった。」
『お、おぉ~、』
一同安堵の息を吐く。
「傍らに居たおじい様に『サーシャ!どこもなんともないかい!?危ない事しちゃだめだよぉ、』て泣かれた。」
「それは無理もない事かと。」
ヨハネスが呆れ顔で言う。
「はー、お嬢様って、」
「うん?」
『ちっちゃい時から、やっぱお嬢様だったんですね?』
と、ミラとミアが言った。
「どういう意味じゃぃ」
「小さい頃から、無茶しよるという事では?」
ヨハネスが指摘すると
「ふはっ」
レオンがつい笑い出す。
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