Familie 家族

17/36
前へ
/277ページ
次へ
ミラとミアがもだもだしながら思わず口から出た。 「いつもニコニコして、怒られた記憶が、…あ、一回だけあったわ」 何?何?と皆、アレクサンドラに寄る。 「小等部の頃だっけな。木登りして落っこちて、」 『へぇっ!?』 皆ゾッとして彼女を見る。 「まだ若かったじいに、スライディングキャッチされて無傷だった。」 『お、おぉ~、』 一同安堵の息を吐く。 「傍らに居たおじい様に『サーシャ!どこもなんともないかい!?危ない事しちゃだめだよぉ、』て泣かれた。」 「それは無理もない事かと。」 ヨハネスが呆れ顔で言う。 「はー、お嬢様って、」 「うん?」 『ちっちゃい時から、やっぱお嬢様だったんですね?』 と、ミラとミアが言った。 「どういう意味じゃぃ」 「小さい頃から、無茶しよるという事では?」 ヨハネスが指摘すると 「ふはっ」 レオンがつい笑い出す。
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加