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ヘンリオン公国
ブラウドラッヘ城
皇族専用 食堂にて、大公達が和気あいあいと
朝食をとる中、第三皇女 レオノーレ=バウアー=ヘンリオン付き親衛隊隊長 アレクサンドラ=バーヒェンバッヒャーは、大公陛下付執事長レオン=ミュラーを目で追う。
たまに目が会っても、視線をそらすと負けた気がして構わずガン見する。
するとレオンの方が困った様に、軽く会釈をするのがいつもの常だ。
「サンドラ従姉(ねえ)見すぎだって…」
横で囁くのは従弟の第一皇子ヴィルヘルム=バウアー=ヘンリオン付き親衛隊隊長、フリードリヒ=ローゼンベルグ。
「今日も麗しいからな。仕方がない。」
(ああ、ヤバい。ムラムラが止まらない。)
「サンドラどうしたの?」
レオノーレが振り向く。
「何でもないですよ姫。まだお食事中ですよ?」
「あ、はい。ごめんなさい。」
(ふう。姫の可愛い顔で、なんとか持ちこたえた。)
朝食を終え、自室に戻るレオノーレに
「姫、午前中はお勉強ですか?」
「ええ。でも、先生が来る前に、お父様のお部屋のお花を替えたいの。」
「はい。良いですよ?お供致します。」
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