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第3章・安住の地で 5ー①
「初めての時みたいに、3日間ぶっ通しとかは、ナシだぞ?サラが起きたら、ミルクやらなきゃなんだから」
「明日の子守りは私がする。遠慮なく寝ていてくれ」
「何、それ……。スゲーヤル気満々だな」
シャワーを浴びながら、アイシャはファイザルに体を洗わせていた。
体を洗うというよりかは、悪戯されているといった手つきだったので、抑えようとしても艶やかな声をバスルームに響かせていた。
「ところで、アイシャ。お前、見つけた時は裸だったが、本当に無事だったんだろうな?」
「え?」
「え?……じゃない。元・番のオスに何もされてないだろうなと言ってるんだ」
「何も……というか……。挿れられては、ない」
「言葉を濁すな。これから先、それが気になって人生を棒にふりそうな位、落ち込みそうな気がする。全部、吐き出せ」
「人生を棒にふるって……そんな大袈裟な。ただ、ちょっと……指を挿れられて、舐められた」
「どこをだ」
「……あそこ……」
「あそこ、じゃ分からん。自分で教えてみせろ」
アイシャはファイザルの前で、そこを曝すように片足を持ち上げると、ファイザルは己の怒りを抑えきれなくなった。
愛しいオスの嫉妬に身を委ね、アイシャは絶頂を極める。
快楽のあまり、その場に崩れ落ちそうになったが、ファイザルがそれを下で受け止めた。
「今度は、安定して一年中発情期のままでいられる薬を発明しよう。そうしたら、お前も20~30人は子供が産めるぞ?」
「死んじまうわ!」
ファイザルは、アイシャを抱き上げてベッドまで運んだ。
お互いの体を、お互いにタオルで拭き合う。
ファイザルの長い髪の毛を時間をかけて乾かしていたが、ファイザルの方がその内に我慢出来なくなって、そのままアイシャを押し倒す。
ファイザルはアイシャの耳元で囁いた。
「一度、尽きるまでやってみたいと思ってたが、……試してみるか」
「……ちょっと待て。今までも、尽きるまでヤった事がないって言うのか?3日間もヤった事があるのに?」
「あれは、お前が勝手に3日目で気絶したんだ。それまでは、気絶してもやってたら意識が戻って来たんだが、3日目になると何回達しても意識が戻らなかったから、仕方なく終わらせただけだ」
「あ、アンタ!それ、終わりがねーんだろうが!」
「……今、2回目か……。数えてみて、統計を取ってみよう。オスの射精回数と、受精於けるその回数毎の有効性について……」
「この、変態科学者がぁ!……あぁんっ!……やんぅ!」
「では、今から3回目ということで。あ、挿入してからは2回目か」
「馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁ~!」
その後も、アイシャはあらゆる体位を試された。
それは『実験』という名目の、愛の営みで。
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