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エピローグ
今でも、何故あの時全力で止めなかったのか、最大の悔みとしか思えない。
私情と言われた事もあったのは否定はしない。
とても大切で、俺にとっては心から許せて信頼が出来る友だったからな。
しかし、無視をすればいいのに、出来なかったのは未だに理解が出来ない。
アイツが勝手に頼んだのだから、俺には関係が無いはずだった。
彼女、側で寝ている女の子に会うまではな。
全ては、あの時からなのだろうか。
それとも、それ以前から?
この娘は俺に会わなかったら、どういう選択をしたのだろうか。
「―――――なあ、結衣。」
相変わらずの無防備に苦笑が出る。
全く。
嫌い嫌いって言っている割には。
フッと小さく笑い外の景色へ視線を移した。
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