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捜索
警察の人も探してくれているようだったけど、見つかっていないようです。
先程の警察官の人と共に、探偵という人も私の話を聞いていました。その後また部屋に戻され、待っているとまた嵐になりました。
そして、チャイムがなったのでチェーンを掛け、ドアを開けると昨日の女性が立っていました。
「おばあちゃんが見つかったって」
と言われ、何だかおかしいなと思いました。
本当に祖母が見つかったならフロントから電話をするべきなんじゃないか?もっと言うなら警察官が直接来るべきなんじゃないかと思ったからだ。この女性は妄言を吐いているんじゃないかと私は考えた。
ロビーで警察官達が待っているから一緒に行こうと言われて怪しまれていると勘づかれたら何かされるかもしれないと思い、警戒しながら女性から少し離れ、ついて行きました。
でも、そこに警察官やスタッフさんは誰もいません。
周りを見渡していると、女性が話し始めた。
「私が犯人よ」
私は突然そんなことを言われ、少し驚いたが、
「やっぱりそうですよね」
と言う。
「…驚かないんだ」
と言われ、その女性には私がそう見えたのだろうと思い、
「いいえ、驚いてます」
と答えました。
すると少し間を置いて、女性が、また喋り出す。
「私がやったのよ!
…何かしようとしないのね」
最初大声で私を見て怒鳴り、独り言のように間を置いて二言目を静かに言う。
私は、
「別に何もしませんよ」
と正直に答えた。
「ごめんね、もっと取り乱して泣いたり、叫んだり、暴力振るって来たりするかと思ってたの。でも、あなたは違うのね…」
それからは何か言いたそうだなと思い、私は黙って見ていました。
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