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【『幸せ』の奴隷】
僕らは空っぽで何もない
良く言えばなんでも吸収できる
悪く言えば存在意義が脆い
だからこそ僕らは金を欲す
渇いた心を潤すために
だからこそ僕らは愛を欲す
凍える心を温めるために
ここ最近薄くなった僕は 願う
ああ、髪様••• と
その存在に縋りたい者は 祈る
ああ、神様••• と
資本主義を信仰する者は 騒ぐ
ああ、紙様••• と
僕らは空っぽで何もない
欲言えばなんでも吸収したい
欲を言えずずっと空っぽのまま
だからこそ僕らは花を欲す
くすんだ心を彩るために
だからこそ僕らは酒を欲す
沈んだ心を慰めるために
ここ最近薄くなった僕は 願う
ああ、髪様••• と
その存在に縋りたい者は 祈る
ああ、神様••• と
資本主義を信仰する者は 騒ぐ
ああ、紙様••• と
僕は空っぽで何もない
苦しかった過去を乗り越えて
楽しかった記憶を携える
僕の魂はどこにあるのか
この170cm《ヒャクナナジュッセンチ》に収まるほど
魂の体積は小さいのか
この60kg《ロクジュッキログラム》に収まるほど
魂の質量は小さいのか
空っぽだから縋るのか
縋るから空っぽなのか
僕を一番軽んじてるのは
僕自身ではないのだろうか
ならば讃えようこの心を
ならば信じようこの心を
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