第1章:生徒会選挙

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多くの票を集めて、生徒会長の座を勝ち取った。 2年生で生徒会長に選ばれたのは女子だと私が初めて。 これからも、自分の力で生きる道を切り開いていきたいって思ってる。 「生徒会からお知らせがあります」 そして今日までの1年間。 生徒会長として学校の規律を守ってきた。 誰もがあこがれるような女性になる。 その気持ちはこれからも変わらない。 「生徒会選挙は6月10日に行われることになりました」 私は1カ月後の6月に行われる生徒会選挙でもまた生徒会長に立候補するつもりだ。 不安はない。 今年も絶対に生徒会長の座につくの。 「結衣先輩。先生のとこ行くんですよね?俺も同行します」 「宇佐美くん」 走って私の元にやってきたのは、ひとつ下の後輩宇佐美くんだった。 「いいって、呼ばれたのは私だけだから」 「2人で聞いておいた方が聞きもれもないでしょ?」 「そうだけど……」
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