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そうすると、お姉ちゃんは、僕の首筋から離れて、「ありがとう、チャイ!」と、本当に嬉しそうな顔をして、僕の首輪にリードを付ける。
そうして。
意気揚々として散歩に行って、イケメンさんとすれ違って、「また『おはよう』って言えなかった……」と、どよんとして帰って来る。
お姉ちゃんとの散歩は、そんな感じだった。
それから、お姉ちゃんやお父さん、お兄ちゃんが家を出て行った後。
「さあ、チャイ。散歩に行くわよ」
午前九時頃に、お母さんが僕を散歩に連れて行ってくれる。
「あの子の散歩じゃ満足できないでしょうからね」
と、お母さんは仕事前に、僕を散歩に連れて行ってくれるのだ。
実際、お母さんはお姉ちゃんと比べて、少しだけゆっくりだ。
時々、同じ犬の散歩をしていた人と出会って、立ち話をする。
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