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幸せだったから、あなたと離れてしまったことが辛くて、あなたのことを、僕の記憶から消してしまった。
でも。
これからは、あなたのことを覚えているよ。
僕を気遣ってくれる、お父さんやお母さんや、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるから。
この人達と一緒に、幸せに生きていって。
あなたに会える日が来たら、どれだけ幸せだったか、あなたに話をするから。
それまでは、そこで待っていてね。
「行くよ、チャイ」
僕はそう心の中で、お空にいるご主人様に話しかけて。
お父さんと一緒に、歩き出した。
僕の今の「家族」が待つ家に向かって。
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