白くて 痛くて 儚くて

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いつもと変わらない教室。 いつもと変わらない景色。 でも俺は仲間と笑いながら彼女の後ろ姿ばかり見つめていた。 後ろを振り向けと何度も願っていた。 いつもと変わらない教室。 いつもと変わらない会話。 でも私は本を読むふりをしながら、彼の声だけを探していた。 彼の声を聞きたいと何度も願っていた。 あの雪の日に初めての感情が生まれた。 この感情が何なのか分からないまま、 俺は彼女を見ると胸が痛くなった。 あの雪の日に初めての感動が生まれた。 この感動が何なのか分からないまま、 私は彼の声を聞くと胸が痛くなった。
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