バイト

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どこかまた連れてかれて、飯は弁当をもらった。そして、また連れてかれて…ん? ビル? 「とりあえず清掃の仕事してみろ。教えてやる」 「はい…」 いきなり働かされるようだ。そういえばこの服って作業着? 他にも従業員がいたが、たぶん…ヤクザじゃない人も混ざってそう。 やり方を教えてもらったら、さっさと取り掛かる。学校の掃除の時間みたいだ。いや、大掃除みたいな? もくもくと作業していると、肩を叩かれた。 「雅、昼飯だ」 もう昼か。兄貴は腹減ってんのか? 「お前時計もないのか」 「ないですね」 「スマホもねぇしなぁ…」 「使ったことないです」 「なに?」 困った顔をしている。みんな使えるものなのか? そのまま飯の時間に。また弁当もらった。 他の従業員はいない、移動してきた車で食べる。 「雅、お前は段取りいいし、丁寧に仕事するじゃねぇか。掃除の仕事は、お前には持て余してる感じだな」 「…わかりません。働いたことないので」 「…そうだったな」 気を遣ってるのか?兄貴なのに?
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