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午後からの仕事も教えてもらうと、どんどん進めていった。
「雅、ちょっと来い」
兄貴に呼ばれたので作業を辞めた。
「この作業終わらせたら、今日の仕事は終わりだ」
「わかりました」
「で、お前の住むとこまで連れてってやるから」
「は?」
「…アパート、借りてる。働いた金から引かせてもらうからな」
「ありがとうございます…なにも準備してませんがいいんですか?」
「お前の荷物なんてないだろ。俺の服とか着替えはまとめてる」
確かにそうだ。
仕事終わって、車で移動したところには、ボロボロなアパートが。廃墟みたいなところだ。
「ここの4階な。鍵はこれだ。布団はあるがあとはなにもない。風呂とトイレは共用。飯はこの弁当な。でー、明日は朝迎えに行く。時計は…まあ、探してみろ。じゃあな」
とりあえず、移動するか。ほぼ、兄貴の私物持って移動する。階段で上がって4階へ。誰か他に住んでるみたいだけど、説明してないし。でも、時計は部屋にあるのか?探す?
部屋の鍵を開けて入ると、布団だけ置いてある。それしか置けないくらい狭い。物置みたいな部屋だ。荷物置いて、共用部分を探す。トイレも風呂も2階。1階には洗濯機がある!金かかるけど。
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