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夜になってまた、違う公園で宿泊する。これの繰り返し。いったい何日経ったんだ?都会って遠いな。
「お前、そんな服汚くして仕事探しなんてできるか?」
「…服、関係ありますか?」
「はぁ…これだからガキはめんどくせぇな」
「は?」
汚い格好のおじさんはイラついてる。
「俺らから金取ろうなんて思ってんだろ。ないからな」
そんなこと微塵も考えてない。なのに、疑われた。
「都会はどっちか教えて下さい。もう、行きます」
「さっさと行け。あっちだ」
本当なのか?嘘つかれた?
わからないけど、もうここに泊まるのは無理だ。今日は、寝るなってことかな。
ぼーっと歩いてたら、サラリーマンに突っかかってる人がいた。話し相手探してるのか?
「いいから金出せや」
「や、やめてく…」
「はぁー?てめーがぶつかっただろが!」
胸ぐら掴んでる。そして、俺にサラリーマンを投げつけた。から、仕方なく支えた。
「危ないですよ」
「あぁ?汚ねぇガキだな」
「話し相手いなくて暇なんですか?」
その人は金髪で、目を血走らせてこちらにやってきた。サラリーマンは、その場にしゃがみこんだ。
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