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今度は俺が胸ぐら掴まれた。 「クソガキが!」 「け、警察…」 サラリーマンがポケットに手をやった。 それをされたら、どうなる? 施設職員が呼ばれる?それとも、保護者?それとも、友達…? 反射的に、金髪を殴っていた。ぶっ飛ばして、その後サラリーマンの胸ぐらを掴んでいた。 「ひっ」 どうする、これから… 「おい、やめろ」 その声は近くでした。 茶髪で、ピアスをチャラつかせた男がこちらにやってきた。 「ガキ、その手を離せ」 言われた通り、手を離した。 「おっさんはさっさと帰れ」 「は、はい…」 …取り残された。 「何時だと思ってんだ」 「え?時間?」 あいにく時計がない。 「お前、どこに住んでる?」 「…今は、住むところ探しているだけです。気にしないで下さい」 「てめぇ、さっき殴ってたよな?まだあいつ起きねぇぞ」 「その人が…さっきの人に悪さしようと…」 「それで?なんでお前は、逃したおっさんまで殴ろうとしてたんだ?」 「…わかりません」 俺は、殴ろうとしていたのか…
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