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トイレから戻るとまだいる。
「また寝とけ」
「あの…、ここはどこですか?」
「病院」
「俺なんでここに?」
「栄養失調。つまり、栄養不足でぶっ倒れた」
「食べてましたけど…」
「そうか?さっさと寝ろ」
ベットに誘導された。ので、腰掛けた。
「…今は金がないです。治療費は払えません」
「知ってる。お前の持ち物見たけどよぉ、なんにもねーな。金一銭もねぇし。本当に食べてたのか?」
「たぶん…」
「お前どこの誰だ」
「…警察?」
「なわけねーわ」
「仕事を探しに、上京してたんです」
「ぼろぼろになってか?なにがあった」
「別に何もないです。公園泊まりながらだから時間がかかって」
「ま、とりあえず寝とけ」
金どうしようかな…治療費…と話そうと思ったけどまた寝ていた。
また目が覚めたら、今度は知らないおじさんがいた。茶髪のおじさん。医者…?
「起きたか」
「…はい」
「名前は?」
「…警察?」
「違う。医者でもねぇし、通報したりもしねぇ」
俺が通報にびびってるのなんでわかるんだろうか?
「お前の名前、教えてくれ」
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