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(みやび)、うちは厳しいぞ?殴ったら殴り返してくるかもな。それでもいいか?」 「はい。仕事させて下さい」 「じゃあ、お前を連れてきた礼央(れお)に任せるとするか」 そのまま出てった。誰がここまで連れてきたんだろうか。 まだ気分は良くないから寝たけど、金払えないけど、治療費…どうすんだ?借金で、その分働けって? また目を覚ましたら、玄関に泊まらせるって言った人がいた。 「起きたか。お前、名前は(ひとみ)って言うのか?女…じゃねぇよな?」 「男ですけど」 「なんて呼べばいい」 「雅でいいですけど」 「お前、今日から俺の舎弟な?」 「え…あなたが礼央さん?」 なんか、名前だと強そうなイメージだったのに、違ってた。 「そうだ。呼び方は兄貴でいいぞ?」 …は? お前の兄貴だぞ?なんて言われても… 全然しっくりこない。 「なんだよ。呼びたくないのか」 「…いや、ええと…」 「まだ寝てないとだめだな」 体調が悪いと思われたのか、この話は終わった。
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