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美希は悩みに悩んで、1週間後に連絡してみた。
「すごく待ってました」
彼は弾んだ声で私を迎えてくれた。
「あの、もしよろしければ……食事にご招待したいのですが。いや、その、ぴーちゃんのお礼です」
「はい、ありがとうございます」
「えーーと、今度の土曜日はご都合いかがですか」
「大丈夫です」
「では、ホテル タカナシのレストランCieuxで19時にどうでしょうか」
ちょっとまってよ。最高級ホテル、五つ星の有名レストランなんだけど、すごく高級な誘いに驚いた。
「えーと、違うところにしますか。すみません。僕はあの、誰かを誘うことが初めてなので、お店を知らなくて」
「いいえ、すごく素敵なレストランで嬉しいです」
「よかった。では土曜日、楽しみにしてます」
「はい、私も楽しみです」
キャァーと叫びながら、美希はベッドに転がった。
「可愛いー」
きっと、最高のデートって検索してたんだろうな。
明日美容院予約してるから、ホテル タカナシかぁ。こないだ見てたワンピ買おうかな。清楚系がいいよね。
「はぁー最高、あっ、やば今度の土曜日」
美希の表情が曇った。
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