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ホテルにいるのかな?もしかしてよりをもどして、泊まってくるのかもしれない。私がいるから部屋に連れてくることもできないよね。
そうだ、早くここを出よう。課長と元カノの有紀さんがイチャイチャしているのを見るなんてまっぴらごめんだ。
今日急に出て行ったら怒られるような気がするから、明日以降、出て行こう。きちんと話して出て行く。
決めたらすっきりした。急いでお風呂に入り、ベッドへ入った。
課長はまだ帰ってこない。私は目をつむって現実逃避を決め込んだ。いつの間にか眠ってしまっていた。
朝、いい匂いで目が覚めた。
甘い匂いが漂っている。うん?私、ケーキ出しっぱなしにしたっけ?いや、冷蔵庫に閉まったぞ、絶対。
部屋を出ると、キッチンに灯りが見えた。もう、日が昇っているのに何で灯りがついているんだろう。
近づくと、課長がキッチンにもたれて椅子に座って寝ている。
すごくいい香り。これってあのフルーツのパウンドケーキの匂いじゃない?見ると、オーブンに何か入っている。
悪いけど誘惑に負けてしまい、勝手にガチャッと開けて中を見る。
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