兄の襲撃

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「そうだな。色んな所をいじりながら可愛がってる。そのかいがあってそっちのほうも成長著しいぞ、すみれ」  どうしてそういう……もう、真剣に話しているのに、最低。 「すみれ」 「はい」 「実はここだけの話、俺はもうすぐ異動だ」  は?異動って……えー!? 「異動って、人事総務部を異動するんですか?」 「そう。俺はおそらく、来月異動だ。というか、俺は人事だから、間違いないということはわかっている」 「……ということは、どこに?」 「どこかは決まってる。役職はまだ言えない」 「どこ?」 「戻る……かもしれない」 「戻るって、ええ?商品開発ですか?」 「決まったら誰よりも先に教えてやる。ただし、異動のはなしはここだけにしてくれ。まだ内密だ。だから社内恋愛だが、部内恋愛ではなくなる。だから心配無用だ」  そんな。どうしたらいいの?寂しすぎる。須田さんもそろそろ異動かもしれないって昨日私に話していた。 「すみれ?」 「……わかりました」 「よし。それじゃ、お前をいじろうかな」  そう言うと、私を抱き上げてベッドへ。今日も?ちょっとやりすぎでは……。
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