不思議な再会~沢島side1

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不思議な再会~沢島side1

 田崎すみれ。学生時代、彼女は俺のマンションの近くのコンビニで働いていた。しつこい客に絡まれていたときに一度だけ間に入って助けてやった頃があった。  俺は当時色々あって、客の苦情を当事者任せにしてそのままにしておく上司が大嫌いだった。そのコンビニの店長も後ろのブースにいるのが見えたのに、彼女が客に絡まれているのを見て見ぬ振りしていた。どうしてもそれが許せなかった。  それで彼女を助けながら、さりげなくうしろの店長を見ながら嫌みを言ってやった。彼女は助けてやると、嬉しそうに礼を言ってきた。いつもきっとこの店長に知らぬフリをされて、ひとりで乗り切ってきたんだろう。後から店長が、俺に礼を言いながら商品を渡してきた。俺の意図がわかったのだろう。  それ以降、何度か夜間そのコンビニへ行った。だが、彼女はいなかった。当時は昼間中心のシフトだったんだろう。  実はあのコンビニだけではなく、彼女を数回その前に見たことがあった。コンビニのある駅の近くにうちの会社の店がある。話したことも顔を合わせたこともないが、その店のバックヤードから覗くと商品を買いに来ていた彼女が何度も見えたのだ。
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