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「うん、そうしろ。お前は落ち着きがないからな。とにかく、落ち着いて現状を把握するんだ。お父さんもわかっていないところがあるのかもしれないし、状況によってはお兄さんにも入ってもらった方がいいだろう」
確かにその通り。将来のことはお兄ちゃんが考えてるみたいだし、話した方がいい。
「アパートはどうした?終わったのか?」
「ほとんど終わりました。終わって窓を閉めようとしたら、先輩が外にいてびっくりしたんです」
「……先輩ね。その話も今日聞かせてもらう。俺もなるべく早く帰るから」
「わかりました。じゃあ、あとで」
「ああ」
私は、結局そのままUターンしてマンションへ戻った。
夜になり、彼が帰ってきた。今日も私が食事を作った。豚の生姜焼き。レシピを見ながら作ったが、美味しく出来た。
「うん、うまい。お前、レシピを見れば何でも出来ると思ったらまだまだだぞ。魚とかあんまり作ってないだろ。煮魚とか作ってないからな」
「確かにそうですけど、どうも料亭で出しそうなものって作りたくないんですよね。でも色々やらないとですね」
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