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「あそこは確か十八時三十分までよ」
「早いんですね、閉まるの……」
「うん。まあ、会社にくっつけてやっているようなものだから、通常店舗とは違うのよね。ほら、カフェもあるでしょ。ちょっと接待でお客さんをもてなしたりするから、昼間中心なの。何しろケーキとお菓子でお茶だからね。三時が多い」
「なるほど。じゃあ、急いで買いに行かないと!なくなっちゃうかもしれません」
彼女はガタンと音を立てて席を立ち上がった。
「え?買いに行くの?」
桜井があっけにとられて見上げた。
「もちろんです。せっかく本店配属なんですから、本店限定のマカロンをゲットします」
「……はー。あなたも伏見さん二号なのね」
すると、席に戻ってきたふっくらした伏見がこちらを見て言った。
「もう、遅いわよ。マカロンは売り切れだった。明日昼休みにでも買いに行けばゲットできるかもね。私も負けないわよ」
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