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「それが、最近は田崎さんの事を見て思い出し笑いされてるじゃないですか。まあ、面接のときのこととか少し聞いてますけど、彼女の話し方面白いから私も家に帰ると思い出して笑うことあります」
「えー?桜井さんまでそんな。私そんな、変なこと言ってます?」
私は驚いて立ち上がった。
「ううん、そうじゃないけど、何というか素振りが変?気づいてないでしょ、自分できっと……」
「……変なんて誰にも言われてません!」
「ぷっ!」
両方のほっぺをパンパンに膨らませて両手を上下させている私を見てまた課長が横を向いて笑った。
「本当に、田崎さんってなんて言うの、小学生みたいなリアクションするときあるよね……」
伏見さんが言うと、桜井さんもうなずいている。
「そう、そうなんですよ。今もそうですよね。なんかハムスターみたい……その手は何?漫画じゃないんだからバタバタさせないでよ。はー、面白い。また、今日の夜も思い出して笑いそうです、私」
すると周りの人もそうだよねー、田崎さん面白いよねー、と言って笑い出した。
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