料理の師匠

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「いや、お前の面白い言動で家庭は明るくなるし、俺みたいに家事が得意な男と結婚すればいいんじゃないか?」 「課長は女性から見たら素晴らしく何でも出来てモテるでしょうね。私がいると課長の恋愛の邪魔ですから、早く出ていきます。そうだ、この間課長のいない間、家を捜してみましたよ」 「どうだ?いいのがあるか?」 「うーん。やっぱりもっと大幅に下って、田舎へ行って、急行が止まらない駅ならありそうです」 「ハッキリ言うが、この前のアパートと同じ家賃はやめておけ。それから、急いで捜す必要はない。お互いにこの生活はなかなか快適だからな」 「私は快適ですよ、課長の美味しいご飯を頂いて、食費くらいしか入れてません。課長はどこが快適なんです?」  頼まれた食材は私が先に帰るので買って帰る。その料金は私が払うということになった。家賃、光熱費も今のところいらないという。 「迷惑なら速攻追い出してるけどな。お前は話が面白いし、この生活はちょっとドキドキして楽しいぞ」 「……何がドキドキなんですか?」
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