カボチャプリンの恩人

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「「「あははー!」」」  真面目に答えたつもりが目の前の三人の面接官は笑い出した。隣の他の学生も下を向いて笑ってる。 「いや、君は面白い。ごめん、ごめん、本気で答えているのはわかるんだけど……他にやりたいことはある?」  むう。どうせ、馬鹿ですよ。 「……特にありません」  むっとして答えたら、また笑われた。もう、何なのよ。 「お疲れ様」 「……ありがとうございました」  頭を下げて部屋を出た。こんなに笑われるとは思ってもみなかった。それにあの人。一番左端にいたけど、もしかして偉い人なのかな?  笑われたし、もうだめだろうと諦めていたら、なんと合格という連絡が来た。信じられない。やったー!嬉しくて、バイトが終わってからいつものように駅前にあるこの会社のお店で大好きなフルーツケーキを買った。  パウンドケーキになっている。いつもは半分に切ってあるものを買っていたが、今日はお祝いだから思いきって一本まるごと買った。これでしばらくは毎日食べられる。ウキウキしていたら、誰かに見られている気がして、後ろを振り向いた。でも誰もいない。おかしいなと思いながら帰途についた。  
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