1322人が本棚に入れています
本棚に追加
「ち、違いますよ、だから、ほら冗談で。春日課長と一緒ですよ」
隣に座った課長は黙って、鍋の中身を三人に分けている。
「あ、すみません。私がやります」
「まあ、いい。ビールでもどうだ、春日?」
「いいのか?」
「田崎、ビールもってこい」
「ええ!?昼間っから飲むんですか?」
「なんか文句でもあんのか?居候のくせに、そんなこと言える立場か?」
「いいえ。はい、すぐにお持ちします」
そう言って私は冷蔵庫から瓶ビールとグラス二つ、栓抜きを持っていった。お二人にお酌をする。
「お酌もうまくなったな」
沢島課長が私を見ながら言った。
「はい。成長しました」
「何だそれ?」
最初のコメントを投稿しよう!