自覚~沢島side2

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「馬鹿。そんなのはダメに決まってる。まあ、どっちにしろしばらくは料理を教えているし、引越はさせないから別にどうでもいい」 「……は?何言ってんですか。春日課長にも知られましたし、急いで出て行きますから。料理は基礎だけわかれば後はネットを見ながらやってみます」 「だから、それは許さん」 「どうして、課長の許しが必要なの?おかしいです!」 「おかしくない。お前は俺の女になるんだから、当然だ」  田崎は真っ赤になってこちらを向いている。 「嘘だ」 「どうしてそう思う」 「だって、おかしいもん。私、女子力全然ない……」 「別にそんなことはどうでもいい。俺はお前がいればいいの」 「よくないもん!私がよくないの!」  俺は田崎を抱きしめた。 「ああ、うるさい。とにかく、鍋を食え。腹が減ってるからイライラするんだよ。さっき、お土産でイチジクのパウンドケーキもらったぞ。お前フルーツケーキも好きだったろ?」  顔をパーッと嬉しそうに笑顔にして、答えた。 「本当ですか?イチジク?美味しそう。食べたい!」
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