幸せ

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雪城side 「1月11日午後10時00雪城桃花さんお亡くなりになりました。」 『ありがとうございました。」 泣きたかったけど人前では泣きたくなかった。 俺はすぐに桃花のお母さんに電話をした。 『もしもし!雪城陽です。」 「陽くん....どうしたの?」 『桃花が亡くなりました...」 「陽くん...うちの娘を大事に思ってくれてありがとう(泣)桃花も幸せだったと思う!今度は桃花の為じゃなくて自分のために生きてください。明日にはそっちに行くね」 幸せだったのはきっと俺の方だったと思う。 その時桃花と1番仲の良かったナースさんが俺に話しかけてきた。 「雪城陽さんですよね?」 『はい!お世話になりましたを』 「いえいえ!これ桃花さんから預かっていた手紙です。屋上で読んで欲しいとのことです!」 『わざわざありがとうございます。』 桃花からの手紙...いつ書いたんだろう! 大阪に来てから書いたんだろう!でもその時は桃花は動かなかったはずじゃ... 「私の字ですけど...中身は桃花さんなので!」 『そうでしたか!』 「旦那様も本当にお疲れ様でした。」 俺は病院を後にしたそして高校の屋上に向かった。 まだ冬だけど心はもう春だった 俺の右手には桃花のトランペットが握りしめていた。 そして俺は桃花の手紙を開いた。 雪城陽様へ この手紙を陽が読んでいるということは私はもうこの世を去ったんですね。 怒涛の数ヶ月でした! 今思うとあの時陽のそばを離れたのは間違っていました。 離れなければもっと2人の思い出を作ることができたと思います。 それに関しては本当にごめんなさい! やっぱり敬語だと辛気臭いね!w 陽!私まだ陽に伝えていないことが1つだけあります。 高校生の頃陽は私を見つけてくれたって言って私は陽の事知らなかったって言ってたけど。 実は私大毅のこと中学生の頃からずっと応援してました 学校で見かけた時嬉しくて、つい知らないって嘘をついてしまいました! だから今思うとめちゃくちゃ嬉しいw 私に声をかけてくれてありがとう! 話変わるけど... 歌めっちゃ最高やば!ライブで見たかったな〜〜! この歌で勇気をもらいました! 早く全国に届けたいね! 約束は守れなかったけど2人の曲を出せたんじゃないかなと思います! ここまで来れたのは陽が私を支えてくれたおかげだよ! 支えられてるか不安に思ってたでしょ!ちゃんと支えになってたよ!本当にありがとう! 私は幸せなまま死ぬことが出来ました! でも、私が死んだことで陽が悲しむかもしれない。 でも安心してね! 陽は1人じゃない! 陽の周りにはメンバーやファンや聖さんがいます! それに陽は死んでないしね!w これからは支える方じゃなくて支えて貰う方になりなよ! 陽が幸せになることを願っています。桃花より 俺は涙が止まらなかった。 桃花の事をしっかり支えられていたなんて良かったと思う それに桃花は俺と似たようなことを言ってる。 1人じゃないから死なないんだよって。 俺と桃花は似たもの同士なのかもしれない 俺は桃のトランペットをくわえた ♪♪~ その後俺は安井と翔さん瀧本に桃花のことを伝えた。 安井は、 『そうか、陽お疲れ様。そして桃花よく頑張ったな』と言ってくれた。 翔さんは、 『そうでしたか!雪城さん僕の代わりにありがとうございます。桃花も幸せだったと思います!』と涙目で言っていた。 最後に瀧本は、 『そうか....ユキはよう頑張ったな!最後はあんなに強なって驚いたは!笹谷ちゃんはもっといじりたかったは、2人ともホンマにお疲れ様!』と桃花が言っていたように 俺の周りには優しい人が沢山いただから今雪城陽は生きているんだ! その後俺はライブのリハーサルに行った。
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