別れ

4/9
前へ
/27ページ
次へ
「ということで安井先生病院に同行してもらっても...」 『ええけど親御さんは?』 「親は仕事忙しくて....」 『ならOK』 ということで私と安井先生は病院に向かった。 『大丈夫やで笹谷」 「あ、ありがとうございます(*^*)」 なんかの病気だったらどうしよう。 この病気が私と陽の関係を壊すものだった。 沢山色んな所を検査され病院の先生に呼ばれた。 『笹谷さんの病気はALSですね』 「ALSってなんですか?」 安井先生には外で待ってもらってるけど。 一緒に聞けば良かった。 「ALSは筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)と言って...」 病院の先生の声なんてあまり聞き取れなかった。 でも...手足・喉・舌や呼吸に必要な筋肉が衰えてく病気で今はALSを治す方法はないらしい。 『笹谷どうだった?』 「安井先生…(泣)」 『何があったん?』 私の病気について安井先生に話した 安井先生は「そっか...」と言いこれ以上何も言わずベンチでただ私の隣に居てくれた。 病院の先生はまだ入院はしなくていいと言ってくれた。 安井先生と帰っている途中 『桃花!!』 「は、陽!?」 『なんで安井といるんだよ!』 そして私の手を引っ張った 『雪城やめろ!』 安井先生は私の病気について陽に話そうとしていたが私は止めた。 『元生徒に手を出すとか大人としてどうなんですかね?』 「陽誤解だってい」 『雪城も変わったな。今日のことは謝るよ!ごめん」 「待ってください!安井先生を誘ったのは私で!」 陽が私の手を引っ張って安井先生から離れていった。 「ちょっと!陽離して!」 「ごめん』 「さっきからなんなん?」 『桃花が最近安井といるから...」 陽は拗ねたように言った。 「もしかして嫉妬?」 『ちゃ、ちゃうし!』 「wwwありがとう (*^^*)」 『なんでありがとうやねん!』 「私は陽しか好きじゃないよ!」 きっと私の病気の事を言ったら大毅は傷つくよね。 私は病気の事を黙っておくことにした。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加