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『久々に桃花のトランペットが聞きたい!』
「いいよ!」
今日は陽とのデート!
トランペットは最近控えてたけどリハビリにもなりそうだし!
『なんかワクワクするやけど俺だけ?』
「私もドキドキするw」
♪♪〜
今日は上手く弾けた!
『めっちゃめっちゃ上手!』
「ほんま?」
『なんか高校生に戻った気ぃするw』
「じゃあ陽の歌聞きたい!」
『よっしゃ!歌ったるは!ありがたく思うことやな!』
「アリガトウ」
『なんで棒読みやねん!』
♪♪〜
この歌は後に大ヒットを記録することになる
「あれ?なんでだろう(泣)」
私は涙が止まらなかった
『俺泣かせた!!!』
陽の声は優しくて、陽の歌が聞けなくなると思うと。
涙が止まらなかった。。。
あと何年生きられるだろう
あと何年君の隣にいれるだろう
あと何年トランペットを弾けるだろう
あと何年君と未来を見えるだろう
「ごめん。なんにもない(*^^*)」
『そっか!じゃあ今日は俺ん家泊まってく?』
「うん!」
神様どうかこの幸せを奪わないでください。
『桃花〜』
やばい!?そういえば陽の家行くの初めてなんですけどぉ
今日の夜イチャコラする感じ?
『先お風呂入るでー!』
「は、はい!」
イチャコラってどこまで?
もしや....いやいやキスまでじゃない?
そうそう私たちキスの1つや2つもしてないじゃん!!!
~数時間後~
『一緒に寝よ!』
お誘いきたああ!
ソロリソロリと陽のベッドに入った。
『こんな可愛かったけ?』
「(*´罒`*)」
『ずるい奴...」
私と陽は初めて口付けをした。
そのまま陽の腕の中で寝た。
朝目を覚めると陽はまだ寝ていた。
動こうとすると...
「動かない...」
ALSの進行だとすぐ気づいた
どうしょう。
陽はまだ寝てるし
どんどん動かなくなっていく
ガチャ
えっ!?誰か陽の家に!?
「ユキ~?って笹谷ちゃん?』
「光くん!!今足が動かなくて!」
『察したよ!家まで送ってく!』
「ありがとうございます。」
『陽にバレたら面倒なことになるし早めに』
光が手伝ってくれ家に帰ることができた。
もしあの時陽が起きてたら ALSバレてるところだった。
大毅side
俺の彼女は何か隠してることがある!
きっと今までよりも重要なことだと思う。
実はさっき起きていた。
桃花の足が動いていなかった。
どういうことだ?
「やっぱり起きてたんだね!」
『瀧本…』
「見てわかっただろ!」
『瀧本は何か知ってるのか!!』
「落ち着け」
『落ち着いていられっかよ!!何か知ってるなら教えるよ!!!』
「….」
『なんで黙ってんだよ!!』
俺はカッとなって瀧本の胸ぐらを掴んでいた。
「俺から言ってええんか?笹谷ちゃんと向き合わなくてええんか?」
『…俺はどうしたらいい?』
「今はホッとくのが1番やと俺は思うで」
『瀧本ごめんな』
「いや、陽の本気見えて良かったは!」
桃花はなんかの病気なのか?
調べようか迷ったけど、怖くて調べられなかった
病気だと分かったら俺はどうする?
もしその病気が死んじゃう病気だったら俺は何ができる。
もしかして失望するのか?
それとも永遠の別れをするのか?
桃花のことは誰よりも好きなはずなのになぜか自信が持てなかった。
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