別れ

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今日は安井先生の結婚式でもあり私と陽の別れの日でもある。 『楽しみやな!』 「せやな!」 『俺な手紙読むねん!」 「ほんまに!?」 『いつもお世話になっとるし』 「たまにはいいんじゃない?」 〜結婚式〜 「皆さん、今日は僕たちのためにお集まりくださってありがとうございます!今日は楽しんでください!」 奥さんのウエディングドレス綺麗だな〜 私は着れないかもな.... 「俺の教え子が来てるんですよ そしてなんか手紙を読んでくれるみたいなので」 『紹介にあがりました! 安井先生の教え子の雪城陽です! 僕は多分ですけど1番安井先生にお世話になったと思っています。 僕が何か悩んでる時は声を掛けてくれたんです!でもある日僕に言ったんです「屋上にトランペット吹いてる子がいるから行ってみるといい」って僕はそのまま屋上に行った。 そしたら今の彼女がいた。最初は声が掛けられなかったけど今は安井先生のおかけで仲良くなってます!今度は安井が幸せになれよ!』 「雪城大人になったな。笹谷を離すなよ、俺はお前らの味方やし!2人が幸せに笑いあってる未来しか見えんから、何がなんでも離れ離れになるな」 なんでだろう、涙が止まらない 陽....安井先生ごめん 『何泣いてんねん!』 「いや、なんか感動しちゃって(*^^*)」 『良かった!』 〜結婚式終了〜 『今日は俺ん家泊まらへん?』 「うん!泊まる!」 きっとこれが最後のチャンスだ! 陽の家に着いたから陽は疲れていたのか ソファーで寝てしまった。 「無防備すぎる...」 私は大毅の唇に自分の唇を重ねた 重岡side 「はっ!』 今寝ていた事に気づいた 『桃花!!』 名前を呼んだのに返事がなかった 嫌な予感がする.... 『桃花〜どこや!」 その時テーブルに手紙が置いてあるのに気づいた 【雪城陽様 何だか手紙を書くのは恥ずかしいです。 安井先生の結婚式で言っていたことほんと? 私たちを引き付けてくれたのは安井先生だったんだね。 もっと早く声かけてくれれば良かったのに! もっと早く出会っていれば…沢山笑いあっていたかもね! 今はもう陽の前では笑っていられない… もう陽の前ではトランペット吹かない 陽の歌もダンスも演技も見ない。 それくらいの覚悟を私は今しています。 陽は私の異変に気づいていたよね?でも大丈夫です!私のことは忘れてください。 デビューの話今大変なことになってるんだよね? 今の私はただの重荷だと思う。 今向き合うべきなのは私じゃないメンバーだよ! 私はこの街を出ます。だから…どうか、どうか… 私と別れてください。本当に今までありがとう ありがとうって言っても言いきれないけど。 本当に感謝しかありません。約束守れなくてごめん。私に夢を与えてくれたのにごめんなさい。 私にとって陽は太陽でした。 陽が活躍するのを願っています! 私だけじゃなくて色んな人の太陽になってね 私の生きがいを作ってくれてありがとう 本当に大好きでした。 桃花より】 この時気づいた 結婚式で桃花が泣いていた意味を... 俺は家を飛び出して無我夢中に走った 桃花が行きそうな所....... 考えたけど出てこない。 "この街を出ます!"! なんで... 「ユキ!」 「瀧本!!』 「そんなに慌ててどうした?わかった!笹谷ちゃんいなくなったとかw」 『…』 「本当に!?」 『瀧本お前は何か知らないのか?』 「ごめん。今回に関しては何もわからん」 『そっか...じゃあな!」 「ユキ待て!これで追いかけてどうするん?」 『桃花を止めに!』 「なんて言われたか知らないけど笹谷ちゃんが決めた答えやろ....ユキと離れて生きていくって。」 『じゃあ俺は?(泣)俺はどうしたええ?桃花が居ない街でどう頑張れば....』 「ユキ目を覚ませ!俺らは今大変やろ!デビューの話が!それをどうにかすればいいだろ!桃花ちゃんなんて考えられないくらい楽しもうぜ!」 「瀧本ぉぉ(泣)』 俺たちは離れて生きていくことにした 頑張っていればいつか会えるかもしれない 桃花はそう願っていなくても俺は少なくとも願っている また会える日まで俺は音楽を止めない きっと桃花もトランペットを吹いているはずだから。
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