再開

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再開

雪城side 桃花がいなくなってから7年の月日が経った。 この7年で俺は大きな成長を遂げた 俺はアイドルとしてデビューを勝ち取った 今は俳優の仕事も増えてきて仕事にやりがいを感じる そんなある日自分たちの冠番組の撮影で海に瀧本と来ていた。 「海とか嫌な予感しかせーへん」 『瀧本ぉ海のロケって結構やったよな?』 「他に何するんです?」 スタ「とりあえず歩いてください」 『待って待って海やないってこと?』 俺と瀧本は浜辺を歩いていた その時車椅子の女の人が浜辺に入ろうとしていた いや車椅子で浜辺無理やろ 案の定車椅子は倒れた 俺はその車椅子に駆け寄った 「大丈夫ですか?』 「すみません」 彼女の声をどこかで聞いたことがある気がした顔を見ようとしても彼女は顔を伏せていて見えなかった。 その時だった 『桃花大丈夫か?」 「翔...」 桃花!? 俺は聞き間違いかと自分の耳を疑った 『なんで誰にも言わずに浜辺に来たの?桃花』 「海を見てると繋がってる気がするの」 『そっか、でも海の近くは寒いから戻ろ!』 桃花が行ってしまう 7年ぶりの再会だぞ... 『桃花!』 「!!」 俺は思わず声を掛けてしまった 「翔!先に戻っててすぐに戻るから」 『わかった。気をつけてね』 同席していた男は戻って行った 『桃花なのか?』 「なんでここに...」 『撮影でここまで来たんだよ』 「そうですか、テレビあまり見ないので知りませんでした」 『おい!こっち見るよ!』 俺は桃花の顔を覗いた 「陽...ごめん。」 「ユキ何してんだよ!早く...笹谷ちゃん!?」 『瀧本。」 「ユキ行くぞ!」 俺は動かなかった。 「ユキ!!!」 『瀧本ごめん!』 「ごめんちゃうやろ!お前は捨てられたんや!さっきの男の人見たやろ!笹谷ちゃんは前向いとんねん!ユキだけやぞ未練タラタラで...早く行くぞ。」 『それはちゃうと思う、桃花に会えたのは奇跡じゃない必然やったと俺は思う!』 「ごめんなさい私はもどります!」 「笹谷ちゃん気をつけてね!」 俺は仕方なく撮影に戻った もう桃花とは会えなくなってしまうのだろうか。 「あなたが陽さん?」 『は、はい!』 「私は桃花の母です。」 『どうも 』 「本当にごめんなさい」 『ちょちょと待ってください!何がですか?』 「あなた達の仲を引き裂いたのは私なんです。今思えばあの時別れさせなければ桃花も幸せだったかもしれない...」 『顔をあげてください。お母さんのせいではありません。』 「あの子の病気が進んじゃうのが怖くて」 『桃花はなんかの病気なんですか?』 「知らないんですか?」 「はい、なんにも知らないんですよ。」 この後桃花のお母さんに全てを聞いた 俺がそばにいた頃からずっと桃花は病気と闘っていたなんで気づけなかったんだろう でもその後桃花のお母さんは病院と病室の番号を教えてくれた 気づけば俺は病院に走っていて 瀧本は「俺はしらねーぞ」と見送ってくれた
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