再開

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なんで帰っちゃったんだろう ずっと会いたかったくせに... 陽に会って嬉しかったくせに 病室に戻って後悔していた 私の目線の先にはトランペットが置いてあった 私はトランペットを取り屋上へ向かった もう吹けないかもしれないけど陽に届くかもしれない。 雪城side 無我夢中に走った ガラガラ 『桃花!』 病室に桃花の姿はなかった... 「慌ててどうしたんですか?」 俺に声を掛けてきたのはさっきいた男だった 『桃花に会いに...」 「俺じゃダメなんですよね。」 『えっ?』 「俺、桃花の婚約者だったんです」 『過去形ですか?』 「昨日振られました笑」 男は俺よりもイケメンで性格も良さそうなのに 桃花はなんで断ったんだろう 『なんで振られちゃったんですか?』 「あなたを忘れなれなかったんだと思います! 桃花は「約束を守りたい」って言ってました。最低な別れ方したから謝りたいとも言って、しかもあなたの事ベタめしてましたよ笑」 『そうなんですか!?』 「頑張ってください。桃花は屋上にいます」 『本当にありがとうございます!名前聞いてもいいですか?』 「山崎翔です!」 『翔さんありがとう!」 俺は階段を駆け上がった 高校生の時は屋上のドアを開けるのに時間がかかったでも今は早く会いたい あの時みたいに桃花の笑顔をみたい ガチャ 桃花side ♪♪〜 『来ちゃった(*^^*)」 ♪♪~ 『無視すんなよ笑』 ♪♪〜 『上手いな〜』 「ちょと邪魔しないでよ笑」 『遅くなってごめん!」 「別に待ってないし。」 『この屋上学校の屋上と似てるな』 「でしょ笑」 『ああ懐かしい(泣)』 「何泣いてんの!」 『気づけなくてごめん。あの時俺が気づいてあげれば良かったのに』 「陽のせいじゃないよ!私が言わなかったせいだし!そんなことより陽の歌聞きたい!」 『俺デビューしたから高いぞ!』 「えっお金とんの!?」 あの時と変わらない会話の後陽は歌ってくれた 『桃花もう一度俺にチャンスをください。」 「いいの。本当に」 『桃花がいい』 「ありがとう(*^^*)」 私たちはどうやら神様が離してくれないみたいです きっとこれからずっと一緒な気がする たとえ私の命が短いとしても
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