幸せ

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東京に行くことを母に了承を得た 医師には最後の冬になるかもしれないから思い切り楽しめと... もうすぐ冬になる。 『桃花おかえり!』 「ただいま!」 一人暮らしは危ないということで陽と同棲する事に! 「俺ん家階段ないから!安心せい!』 「陽の家に階段あるって思ってへんから 」 あの日再会して以来に会ったから 意外と久々の陽だった 「最後の冬かもだって...」 『なんちゅう医者や!』 「??」 『最後の冬なんてあらへんやん!』 全然かっこいいと思わないw そこが陽らしい! なんだかんだ陽の家に着いた 私と陽はソファーに座った 『桃花』 「なに?」 『俺なあかっこよくないし。桃花の笑顔を気持ち悪いとか言ってしまうし...でも俺の人生ずっと死ぬまで桃花と一緒にいたい。桃花の最期までずっと支えさせてください!多分俺が支えられると思うけどなw』 そう言って陽は私に指輪を差し出した 「嘘でしょ...(泣)」 『世界一かっこ悪いプロポーズやなw』 「私にとっては世界一カッコイイ プロポーズやけど(泣)」 「ほんま?』 純粋にプロボーズは嬉しかった。 でもそれは私が病気じゃなかったら... 「気持ちは嬉しいけど...私いつか死んじゃうし。きっと死ぬ本人より周りの人の方が辛い思いをすると思う。陽と結婚したら陽が辛い思いを...」 『あんなぁ、本人も周りの人も同じくらい辛いに決まっとる!夫婦って言うのはな辛い思いも楽しい思いも全部はんぶんこすんねん!だから俺と桃花の気持ちはんぶんこせーへんか?』 「こんな私で良ければ....よろしくお願いします、」『やったー!式は挙げずに残りの時間楽しもう』 「うん!」 幸せだ 陽と一緒にいると背中を押されるこれからは夫婦だから私も陽の背中を押せるように頑張りたいそう思うようになった
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