幸せ

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雪城side 病院に駆け込んだら瀧本が涙目だった。 安井はいつもの優しい顔じゃなくて先生から話を聞く前になんとなくわかった。 この後先生に話を聞いた。 「笹谷さんの旦那さんですね。」 『はい!』 「笹谷さんは今意識が戻っていません。だんだんのども動きずらくなっている状態です。つまり喋れなくなるのも時間の問題でしょう。足は完全に動きません余命は来年の2月ですかね。」 『もう3ヶ月しかないんですか...」 「笹谷さんを支えてあげてください!」 『今まではそんなに急じゃ...』 「最近色んなことが進んでストレスを感じていたり筋力を使ったりしたからだと思います。」 つまりお医者さんが言いたいのは俺のせい...俺が桃花に会いにいかなければさんと2人で幸せに暮らしていただろう。 俺は桃花のいる病室に行った。 瀧本と安井は帰ってしまった 俺はそっと桃花の手を握った 「桃花...起きてくれよ...桃花が居なくなったら俺...(泣)覚悟してたはずなのにダメだ。」 それからというもの ももかは全然目を覚まさなかった。 俺はずっと桃花のそばにいた 仕事もあって途中でいなくなる時もあったが寝ずにそばにいた。 「雪城さんそろそろ寝た方がいいですよ!奥さんが起きた時あなたが倒れていたら元もこうもないですよ!一旦お帰りなされたらどうですか?起きたらお電話します!」 『ありがとうございます!少し休んできます!』 桃花が起きなかったらどうしよう。 あの日俺はなんでMステに出たんだろう。 早く桃花のもとに駆け込んだら良かった... 『 クソっ!!』 俺は事務所の屋上に行った。 屋上に行くと思い出す 高校生の時桃花と俺が未来のために音楽に没頭していたことを あの時は全然桃花は元気やったのに... 楽しそうにトランペット吹いて俺に「今日は暖かいね!」って自分の足で立って...安井から逃げたあの時桃花は走ってた 「なんで桃花やねん!俺やったら良かったのに!とか思ってるん?」 『瀧本!?』 「それはちゃうと思うで!」 『なんでや?』 「そうすると笹谷ちゃんが陽と同じ思いをする。笹谷ちゃんは今死と戦ってるんや、ユキが今そんな弱々しかったら笹谷ちゃんやて戻りたくないわ!笑顔忘れんな!」 涙が止まらない。 桃花が起きないだけでこんなにダメージがあるなんて... それに桃花が起きた時俺がこんなんやったら桃花も嫌だよな。 笑顔でいよう。 最後まで一緒にいるって誓ったから。 俺はしっかり寝てまた桃花のいる病室に行った。 この時桃花が意識を失ってから1ヶ月がったった。 桃花が死ぬまでおよそ2ヶ月後
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